加藤製作所の受注をきっかけに、20トン吊りのラフテレーンクレーン用アクスルの開発に成功。その後も様々な改良が加えられ、機能的・技術的に格段の進歩を遂げた新製品が次々と生まれていく。1980年には米国ドレッサー社向けのホイル用アクスルを受注、生産を開始。83年ごろから本格的な量産に乗り出す。そして、「アクスルなら大久保歯車」という評価を確実なものにしていく。
「アクスルの大久保」へ。
世界有数の歯車関連総合メーカーに。
1989年11月、経営理念と行動指針の二つに分けて「OGビジョン」が策定される。大久保勝夫社長はOGビジョンを策定した目的、意義について次のように説明している。「半世紀にわたって蓄積してきた当社の固有技術をベースとしながら、新技術を導入し、顧客の変化に適合するように、的確な未来戦略を選択していかなければならない」。この決意表明を起点に、世界有数の歯車関連総合メーカー“OKUBO GEAR”の現在につながる躍進のストーリーが始まる。