厚木工場の建設と全面移転。

まだ厚木が荒涼たる原野だった頃、内陸工業団地への誘致があり、「すべての面でのモデル工場にしたい!」との大いなる夢を抱いて、1966年第1期工事に着手する。設備や建物ばかりでなく、社員の働く環境、地域とのつながり、社員のモラル、製品の品質、それらすべてにおいて他社に誇れ、他社の模範となる理想の工場の建設が始まる。厚木工場の建設は経営の近代化、歯車の一貫生産体制、単品歯車メーカーからの脱皮など当社の飛躍の踏み台となった。1970年5月第2期工事が落成。全面移転を実施する。今に至る歴史の第一歩を踏み出す。

不況を乗り越え、そして発展軌道に。

当社にとって第1次オイルショックは1975年に入ったころから深刻に影響し始める。この危機を克服するために経営陣はより抜本的な再建策を講ずる必要に迫られた。顧客層の拡大、製品の幅を広げた営業部門と開発部門の攻めの活動、製造部門の効率的な生産体制など、不況下においての新しい取り組みは1977年後半からの躍進のきっかけをつくった。ジープ用トランスミッションの大量受注、コンクリートミキサー車用の日本初のダイレクトドライブ遊星減速機の開発など国内需要を喚起する実績がトリガーとなり、その勢いは海外へ。

世界中から確かな技術力を認められ、輸出量も大幅に伸びる。不況期に地道に打った布石が功を奏し、一気にグローバルビジネスが花開くことになる。

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